サラを迎えるまでの思い

ランの百ケ日も無事に終わり お休みの日など子供たちや主人はそれぞれ
に出て行く
私一人がポツンと取り残され 無性に寂しさに襲われてしまう
そんなことが何日か過ぎた日ぐらいから わたしはまたランみたいな白い犬

飼いたいと思い始めた。娘も同じ気持ちだった
主人も 休みの日は少年野球に行ってしまう
だから私が一人で居るのを時折すまなさそうな顔をして
「行ってくるよ」・・・なんて行って出て行く。

そんなときからかな
もう一度だけ 犬を飼いたい
私の年齢 体力からすると今しかない これが最後のチャンスなんだと・・・
でも ランがなくなって まだ日も浅いのでランに悪いかなぁーって
言う気持ちと早く飼いたいと言う気持ちが入り混じって葛藤していた

そんなときだったね
それまで夢でもいいからランにあわせて・・・なんて思っていた
でも なかなかあなたは夢に出てこなかった
どうして会いにきてくれないんだろう

そんなある日
私はランにやっと会えた 会いにきてくれたんだね
遠くから私のほうに向かって走ってきた
そう 元気だった頃のあの走り方とおんなじだった
綺麗だったよ でもあなたは少し距離を置いて
じーっと私の顔を見たよね
あのときあなたが私に言ったような気がする
「おかあさん 私はもう大丈夫だよ 元気で他の仲間たちと仲良くしてるよ」
って
そして 私はあなたの頭を撫ぜようと手を伸ばすと
あなたはくるりと方向を変え さっきかけてきた道をまた走って帰って行った

私が何度呼んでも振り返ることなく
どんどん小さくなっていく後姿を見送っていました。

目が覚めた
さめた瞬間 涙がまたこみ上げてきた
ランは私にもう悲しい思いをさせまいと そして早く立ち直ってほしいという
メッセージを告げにきてくれたんだ・・・と

ランは 虹の橋でいっぱいの仲間たちと毎日走り回って遊んでいるんだ
お母さんも安心したよ もうくよくよしない
どんな犬か分からないけど 我が家に迎えたら
ランの分まで可愛がるよ

ありがとう ラン


こんなことがあって 家族とも話し合いまた飼ってもいいよと了解を得た。
その日から娘とどんな犬がいいだろうかと色々考えたり
サイトで探したりして 今のサラを迎えることが出来ました

ランと約束したように 私も今度はサラと生活することによって
立ち直ることが出来ました。

家族もみんな ランのことは忘れないでしょう
これを書いている頃は 一周忌を迎えます。